用語偽典 用語等の解説
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銀河戦機 ガイン」 TOPへ戻る


索引
あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行

あ行  
愛称 現在の銀河系では、その様な風潮は無く、あまり公然と行われる事は ないが、密かに自分の艦や機体に名を付けている者も居るらしい。
 
アマリア帝国 銀河北辺に存在した星系国家が、汎銀河連盟より独立したもの。
 おおよそ“非合法”という言葉が成立しない程に無法の地であり、人身売買、人体強化実験、精神操作 等がはんとして行われている。
 
アンドロイド
 /サイボーグ
 人工知能を搭載し、人の形を模した機械。
 これに対し、身体を部分的に機械化した人間を、サイボーグと呼ぶ。
 サイボーグと聞くと、人間サイズの人型機動兵器のような外見を想像しがちだが、インプラント技術の延長線上から発展したものの為、服を着た状態では目立たない程度であり、パイロットスーツ等を着た場合、ほぼ見分けは付かない。
 
インプラント 体内埋め込み型 機器の総称。
 古くは医療技術だったが、軍事 等に応用されていく過程で独自に発展し、ナノマシン技術と融合する事で、サイボーグやアンドロイドの出現へと繋がって行く。
 民間に最も普及しているのは、インプラント・フォン(体内埋め込み型 電話)。
 これに付随して、脳波そのものを送信、声帯を振動させる事なく通話が可能なタイプも提唱されたようだが、一つ問題があり、意図せず思考が駄々漏れになってしまう可能性が指摘され、公には実現しなかった。
 ただし、研究は継続され完成し、諜報機関で使用されている、という噂もある。
 
ガソリン車 現在の銀河系ではEV(電気自動車)が主流であり、ガソリンを燃焼させ動力とする方式の車両は廃れている。
 その理由は、環境を汚染するというよりは、ガソリンそのものが入手出来ない事に起因する。
 現在、人類の居住する惑星は銀河系全体で ゆうに千を越えるが、それらは全て、改造技術により居住可能にしたものであり、存在する生態系も、人間自身が持ち込んだものに過ぎない。
 言うまでもないが、ガソリン、つまり石油は、数億年という時を経て、生物の死骸が変じた物である為、基本的には地球でしか産出しないからである。
 この事実を知った何者かが、地球から大量の石油を持ち出したという噂もあるが、真偽の程は定かではない。
 ただし、極一部の人間達が、趣味としてガソリン車を保有し、走行させている事実から、あながち的外れではない可能性もある。
 ある意味では、白銀の翼に輪を掛けて、伝説の中の存在である。
 
衛星 惑星の重力に囚われ、その周囲を巡る小型の惑星。
 地球での“月”に相当する。
 惑星に対してちょうせき力を及ぼし、そのコアを定常的に刺激する事で、大陸運動を長期間 維持し、そこから大気と海洋の循環が生み出される。

 この為、人類が生存する惑星にとっては、無くては ならない存在である。
 M13銀河で確立された惑星改造技術には、衛星を持たない惑星に対して、衛星を一から構築する手段も含まれている。
 
M13銀河 銀河系の伴銀河として、銀河系の縁を巡る、ごく小さな銀河。
 銀河系全域に広がった人類の大半が、祖を辿る場所だが、年老いた恒星ばかりだった事も手伝い、ほぼ全ての人類が銀河系へと移住し、現在は基本的に無人である。
 言うまでもないが、M13銀河とは地球での呼称であり、彼らが そう呼んでいた訳ではない。


か行  
階級 汎銀河連盟に おける軍階級の枠組みは、M13銀河時代から ほぼそのままに受け継がれており、前線指揮官の最高階級は大佐となっている。
 
核融合炉 原子核の融合反応を利用した動力炉。
 一口に核融合炉と言っても、研究段階では様々な形式が試されていた。
 現在、HMの動力炉を始めとする一般的な核融合炉は、「熱 核融合炉」と呼ばれるもので、超高温のプラズマを利用したものである。
 地球で、文明崩壊以前に利用されていた、核分裂反応炉(原子力炉)に比べて、放射性廃棄物 等の問題が小さいものの、依然として存在しており、解決策として、動力炉搭載スペースを ごっそり燃料電池と交換する案 等が浮上しているが、稼働時間の問題がクリア出来ず、研究段階の域を出ていない。
 一方で、同じく核融合炉を動力機関として搭載するガインであるが、こちらは人類の技術では実現不可能とされた「常温 核融合炉」である。
 
擬装ぎそう いわゆるカムフラージュ。
 純粋な悪事に使われる「偽装」や、船舶等に装備を取り付ける作業を指す「艤装」と混同しないよう、注意が必要。
 
銀河系人類 再会を果たした遠い兄弟、M13銀河人と地球人が、銀河系全域に拡散した為、こう呼ばれるようになった。
 この段階に至っても、いわゆる地球外“知的”生命体(※)とは遭遇しておらず、(少なくとも銀河系内には)存在しない事が明らかとなっている。
 生命生存可能域ハビタブル・ゾーンに惑星の存在する恒星系は、想定よりも数多く発見されたが、いずれも、複雑な構造を有する生命の発生には至っていなかった事が知られている。
  ※地球外 生命体という事であれば、細菌を始めとして、数種が見つかっている。
 
銀河系文明 銀河系全域に拡散を果たした人類だったが、その間にも、一時も絶える事なく戦争や紛争に さらされており、文明レベルとしては寧ろ後退している部分すらある。
 銀河系本体には年老いた恒星が少なく、M13銀河で利用されていた、アクリーション・ディスクをエネルギー源とする手法が採れず、多量のミラー・ユニットを用いて恒星光を集中させエネルギーを得るという、古典的な手法に戻っている。
 量子通信技術が確立されてはいるが、到達距離には限界がある為、光速を越え情報伝達を可能とする手段として、各地にブースターの役割を併せ持った中継ポイントが築かれている。
 これによって、銀河系の端と端(※)であっても、概ねタイムラグ無し(無論状況によっては遅延が発生する)に通信が可能。
  ※横断には“光の速度で”10万年 掛かる
 人間自身の移動は また別種の問題であるが、M13銀河で構築された超高速航法と、光圧駆動回路が組み合わさる事で、1万光年の距離を約1年で踏破するまでに短縮されている。
 当初から直接入植が可能な惑星は、ほぼゼロであり、M13銀河で培われた惑星改造技術が遺憾なく発揮され、夥しい数の人類居住可能惑星が生まれた。
 当然の事ながら、生態系は全く存在しない為、構築には苦慮したようだ。
 植物程度ならば容易だが、都合のみで、必要な動物だけを持ち込んで失敗した惑星も、実の所 少なくない。
 環境問題に関しては意識が高いようで、入植が済むと、無用となった恒星間航行用移民船を、工業施設や発電施設とし、惑星上に置かない、といった配慮が為される事も あったようだ。
 この場合、移民船が耐用年数を迎えると、衛星(人類が居住する惑星には必須)に移設される事が多い。
 銀河歴1300年代の現在、幾つかの地域で小規模な紛争は続いているものの、銀河系全体で見れば平穏と言える。
 事が銀河系全域という、広大な領域に及ぶ為、大規模になり様がない、という理由もあるが。
 また、戦争や紛争が絶えない実状を反映してか、アンドロイド、サイボーグといった周辺技術は、急速な進歩を見せている。
 
光圧駆動回路 より正確には「オプティカル・デジェネレイト・ドライブ(光 縮退圧 駆動)」システム。
 光の圧力ではなく、光そのものを“圧縮”し、エネルギーとして利用する。
 銀河歴1300年代に至っても、その内部機構は解明されておらず、その生産設備 同様に、ブラックボックスのままである。
 回路単体でもキャパシティは大きいが、エネルギーの蓄積には時間が掛かる。
 その為、通常のエネルギー発生機関と組み合わせ、スターターとして使われるのが一般的。
 
光圧駆動回路
 製造施設
 光圧駆動回路を製造している施設。完全自動化されている。
 施設そのものも、光圧駆動回路を組み込まれており、長期にわたり恒星光が遮られると、稼動を停止してしまう。
 銀河歴300年頃に、施設が その地盤ごと切り取られ、地球より持ち出される。
 その存在こそが、汎銀河連盟という超巨大組織を存続させていると言っても、過言ではない。
 現在の所在地は不明。
 
珈琲 コーヒーノキの種子を焙煎し、挽いた粉末から、湯、または水で成分を抽出した飲料。
 その人気は根強く、熱烈な愛好者もまた多い。

 この為、熱帯地方を持たない極少数を除き、居住可能惑星の大半が、低緯度帯に おいてコーヒーノキを生産している。
 
コロニア かつてM13銀河で、惑星改造拠点として利用されていた、巨大な円筒構造体。
 特に規格は無く、個々の全長や直径に、統一性は無い。
 内部には慣性制御が働いており、約1Gが保たれている。
 現在では惑星改造拠点としての側面に加え、恒星間航行船としての顔も持つ。
 この為、M13銀河で使用されていた頃には持たなかった、自力での航行能力を有する。


た行  
煙草たばこ ナス科タバコ属の、熱帯地方原産の植物。
 及び、乾燥させ刻んだ葉を、紙で巻いた物。

 M13銀河にも存在したが、質の高い地球産が持ち込まれ、爆発的に広まる。
 嗜好品ではあるが、当人よりも周囲への害が大きい事が問題視され、九割以上の星系で持ち込みや輸入が禁止、または制限されている。
 言うまでも無いが、コロニアの人工環境は惑星上 以上に繊細である為、煙草は厳禁である。
 ただし、煙草の葉は、放射性物質であるポロニウム210を吸着する性質がある事から、観葉植物替わりに鉢置きするコロニアが少なくない。
 結果、葉を くすね、煙草を自作する者が後を絶たない。
 
地球 言うまでもなく、銀河系に拡散した人類の、発祥の惑星。
 M13銀河にて銀河歴が始まる以前に、未曽有の災厄に見舞われ、60億近かった総人口を、1/10以下にまで減らす。
 その後、数百年を掛け、一度は10億を越えるまでに達するも、M13銀河人との交流が始まって約百年後、地球圏全域を巻き込む争乱に見舞われ、1億を切るまでに その数を減らしてしまう。
 これを契機として、大半の地球人類が新天地を求め、地球を離れた。
 極少数の者達が残留したとも言われている。
 銀河歴1300年代の現在、その存在は伝承の中のものになっており、様々な要因が重なった結果、そこへ至る道(地球/太陽系 の存在する位置の情報)も失われている。
 
夕食ディナーは家で取れる 慣用句。
 定時に帰り、家で夕食が取れる様。
 転じて、簡単に出来る仕事の意。
 「朝飯前」に同じ。


な行  
ナノマシン 極小の機械群体。
 ナノサイズ(0.1〜100ナノメートル)(※)である事から、こう呼ばれる。

 銀河歴400年代に技術的に確立し、多方面へ応用されるようになったが、規模の大小を問わず悪用される事案が多発した為、現在では医療等の分野を除き、厳しく使用が制限されている。
 ここから応用され、インプラント技術が進歩し、更にサイボーグ技術やアンドロイドへと繋がって行く事となる。
  ※1ナノメートルは0.000 000 001メートル


は行  
汎銀河連盟 銀河歴193年に成立した、人類史上最大規模の組織。
 頂点に立つ12人の理事によって、運営されている。
 時代毎に多少異なるものの、12人の理事は、有力加盟国の国主である場合が多い。
 光圧駆動回路 製造施設を、その下の地盤ごと地球から持ち出し、その分配を制御する事によって、権勢を維持している。
 
人型機動兵器 銀河歴1300年代の現在、全銀河を席巻する主力兵器。
 ヒューマノイド・マシンナリー(HM)と呼ばれる。
 オーパーツと言っても過言ではない機体モノを始祖とする為、ごく初期の段階から駆動系や兵装システム等が洗練され、それ故、千年の長きに亘り、基礎設計が進化する事は無かった。
 根本的に長く、また略称であるエイチエムも言い辛い為、「ヒューマ」と呼ぶ者が多い。
 当然の事ながら、全ての人型機動兵器には光圧駆動回路が組み込まれている。
 
ヒューマノイド
 ・マシンナリー
 →人型機動兵器
 
HM適性 男性と女性では、脳構造から違う事は知られていたが、その観点から、HMへの適性を研究した学者が、かつて存在した。
 学者アーノルド・ガレオの研究によれば、HMの適性は女性の方が三割程 高いという結論が出ている。
 後年、この学説は、求める結果を示すよう、意図的に改竄かいざんされた疑いを持たれる。
 しかし、HMの本格的な運用が始まると、事実、平均して女性の方が適性が高いという結果が現れ、しくもアーノルドの学説を裏付ける事となった。(より正確を期するならば、男性は起伏が激しく、適性の全く無い者から、ロックの様に飛び抜けた適性を示す者まで様々だったのに対し、女性は総じて一定以上の適性を示した)
 長い歴史の中では、ナノマシンを使い、強制的に適性を上げる手法が開発された時期も あったが、現在では禁止行為に認定されている。
 
ブルーメタル 通常の金属よりも軽く、丈夫で、劣化もせず、一説には人の精神波動を感知するとまで言われている、青く輝く金属。
 現在の人類の技術では精製不可能。


ま行  
マニピュレータ 機械等の、作業を実行する部分の名称。
 人型機動兵器では、人間で「手」に相当する部分が、こう呼ばれる。


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